2018年5月8日
畑のカルシウムを入れて栽培した玉ネギが保存中に腐ってしまいました。何が悪かったのでしょうか?
玉ネギが保存中に腐ってしまう原因としては、次のことが考えられます。
・肥料分(特にチッソ)が多すぎた
・雨が少なかったため、施肥したカルシウム成分が吸収されなかった
・玉ねぎを畑から掘り出す時期が早かった
・保存条件が適切でなかった
・玉ネギの栽培では、定植時に畑のカルシウムを施すのに加えて、次のことにも注意してください。
・元肥の段階からラクトバチルスを併用して、チッソ成分の急激な効きを抑制する
・収穫の40~45日前にも畑のカルシウムを、10アールあたり30~40kgを施す(これによって、玉ネギの糖度が上がり、味も貯蔵性も向上します)
・玉ネギの茎葉が自然に倒れてから7~8日後に引き抜き、そのまま2日ほど地干しする
・風通しのよいところに吊り下げて保存する
・雨の少ない季節には、適宜の水やりもお忘れなく
なお、早生や中生の品種を長期にわたって保存することはもともとむずかしいです。保存を望まれるなら、晩生品種の栽培をお勧めします。