自然と共にある農法を考える
現代の野菜は昔に比べて栄養価が減少しているといわれています。ビタミンCをはじめ、ビタミンAや鉄分、カルシウムなどあらゆる栄養素が低下しています。日本人のカルシウム量は欧米諸国と比べて著しく不足していますが、その大きな原因は土にあると思われます。
日本の国土は火山灰質のためカルシウムが非常に少ないのです。土の性質は作物の生育に大きく影響します。土にカルシウムが少ないと野菜に含まれるカルシウム量も自ずと減ってしまいます。作物の食味にはカルシウムが大きく作用します。
品質・食味のレベルアップのためには、農法において田畑ごとに状態を把握し、カルシウムの施し方を調節することが重要です。野菜の栄養価が下がった理由としては他にも様々な要因が挙げられますが、化学肥料や農薬の使用により、本来土に含まれているはずの栄養素が減ってしまい、作物に十分な栄養が行き渡らなくなったのではないかと考えられています。
20世紀以降に登場した化学肥料や農薬のおかげで、従来の農法は劇的に変化しました。作物は病害虫から守られ収穫量も飛躍的に増えて、安定的に高い収穫を上げることが可能になったのです。その一方で化学物質に頼りすぎる農法の弊害も明らかになってきました。
農薬は私たち人間も含め、あらゆる動植物に影響を及ぼします。農薬によって鳥類が大量死したり、土中の微生物が農薬にやられて農地として機能しなくなったりという事例も報告されています。化学肥料が大量に投入されれば、余分な肥料が河川や地下水に流れ込み水質汚染に繋がります。
過剰な肥料で形を整えた野菜は、味や日持ちが悪い上に健康に悪影響を与える恐れがあります。化学肥料や農薬への依存を深めることは、めぐりめぐって私たちの健康そのものに影響をもたらすのです。
これからは自然を支配する農法ではなく、自然と共にある農法を考えていくことが求められているのではないでしょうか。
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