穂肥は遅れないように☆
こんにちは。カルテックです。
皆さん、出穂日はいつ頃でしょうか
出穂の25日前までに『穂肥』を施してくださいね。
出穂25日前は幼穂形成期になります。
この時にチッソを効かせて穂を充実させ、収量を確保するために大切な肥料です。
元肥を入れて草丈が高くなる慣行農法では倒伏すると困るので、
穂肥は出穂18日前頃ということになっていますが、
カルテック農法の場合は、1週間早いことにご注意ください。
カルテック農法で初期に窒素肥料を効かせず、じっくりと作ってきた稲では
穂肥を出穂30日~25日前に施しても下位節間が伸びず
(初期に伸びる要素をつくらないため、チッソが効いても伸ばす事が出来ない)
代わりに穂と上位の葉(止め葉・第2葉)が伸びるので、
安心してこの時期に穂肥を与えられます。
しかし慣行農法で初期に窒素が効いていた場合は、
出穂25日前の穂肥は早すぎて下位節間が伸び
(初期に伸びる要素を作っているため、伸びる時期にチッソが効くと伸びる)
倒伏の原因となります。
収穫時の米の品質を考えると、窒素を効かせてよいのは出穂25日前までです。
もしこの後に窒素肥料を与えると米に窒素(タンパク質)が残り食味が低下しますので、
穂肥は必ず遅れないように与えてください。
カルテック農法の場合は出穂25日前より早く穂肥を与えても問題はありません。
穂肥には、必ず尿素を使ってください。
尿素は土に吸着されず浸透性があるので、
深い根から吸収されて穂を充実させる働きがあります。
硫安などのアンモニア(陽イオン)は土に吸着されて上根で吸収されるので、
穂よりも葉や節間を伸ばすほうに効きやすくなります。
量は通常倒伏しやすいコシヒカリは1反あたり4㎏ですが、
稲の葉色が濃い場合は尿素を減らしたり、ラクトバチルスを足して調節してあげてくださいね。
倒伏し難い他の品種では尿素を3割程度多く施用するのが一般的です。
但し、こちらも葉の色で尿素の量を増減して下さいね。
穂肥は遅れないように!
美味しいお米を作るための大切なポイントです☆
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