連作障害におけるカルシウム施用の効果
連作障害の原因の多くは、土壌成分バランスのくずれにあります。とくにトマトなどのナス科植物はカルシウムを多く必要とするため、翌年はカルシウム不足に陥りやすいです。
土壌改良でカルシウム量を増やす際には、土壌改良材の形で土壌に補給することが多いです。
野菜やお米など作物の栽培において、カルシウム施用はとても重要です。こちらでは、カルシウム施用によって茎葉と根、花と実にどのような効果をもたらすのかご説明致します。
カルシウム施用の効果
» 茎葉と根
作物の生育に欠かせない栄養素の1つにカルシウムがあります。カルシウムをしっかり吸収している作物は立枯れせずに成長し、直射日光を受けてもシオレがほとんどありません。また、栄養が効いた葉は病原菌が侵入しにくくなります。化学農薬を使用しない病気対策をお考えでしたら、カルシウム肥料をご活用ください。葉肉が厚く、表面に黒い斑点や斑紋などがないキレイな作物に育ちます。
» 花と実
カルシウム栄養の効いた作物は徒長せずに、キレイな花を咲かせます。カルシウムが不足していると順調な開花を迎えられず、異常な実が出来てしまうため、花と実を増やすことが出来ません。栄養が十分に行き渡ると花と実が増えて充実し、果実の肥大と成熟も良くなるので品質を保持することが出来ます。特に多段栽培の場合は多量のカルシウム栄養を必要とするため、開花・着果の促進にカルテックの肥料をお役立てください。
カルシウム栄養が効いた作物とは
カルシウム栄養をたっぷり吸収した作物は、自然な甘みと旨みがあります。例えば、トマトはずっしりと重くゼリーがギュッと詰まった爽やかな味になり、スイカは果肉の崩れや空洞のない甘みが強いものに育ちます。
また、ハウスみかんは均一に着色・増糖し、ブドウは収穫後に落果・脱粒することがほとんどありません。自然に成熟して作物本来の自然な味に育つため、品質・収穫量向上にもつながります。
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