作物のカルシウム不足について
あらゆる作物を上手に作るための鍵、それを握っているのはカルシウムです。カルシウムが不足してしまうと、作物の育成不良、品質の劣化、病害の発生なと、様々な被害を招いてしまいます。しかし食生活の豊かな日本では、長年にわたり、カルシウムが不足しがちだといわれております。その理由はなぜでしょうか?
カルシウムが不足する原因
日本の河川中のカルシウム含有量は、ヨーロッパの約1/4、世界的平均と比較しても半分程度と、低い傾向にあります。また、雨の降る量も多く、栄養分が土から流出しやすい環境にあります。さらに、火山国である日本の土壌は酸性土のため、土壌中のカルシウム分は少なく、そこで育てられたお米・野菜・果物類のカルシウム分も少なくなります。
人が一日に摂取しなければならないカルシウム量は600mg~800mgですが、実際は男女共に530mgほどしか摂取出来ていません。
食いだめが効かない
窒素、リン酸、カリウムは植物に必要な三大栄養素です。これらに共通していえることは、食いだめが効く、という点です。栄養を贅沢に吸収して蓄えておけるため、万が一肥料の供給が不足してしまった場合でも、植物の体内中をあちこち移動して、その足りない部分をカバー出来るのです。
一方でカルシウムは、この食いだめが効きません。絶えず根から吸収出来る状態でないとカルシウム欠乏症が発生しやすいため、常日頃からの栄養補給をマメにすることが重要となります。
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