硝酸問題について

肥料成分のなかで、チッソは作物がどんどん吸収するので、過剰になりやすい要素です。チッソがアミノ酸の形態であればよいのですが、硝酸の形態で多量に吸収した場合は様々な問題が発生します。

堆厩肥でも、有機肥料でも、化学肥料でも、もともと有機であっても無機であっても、畑の土の中で硝酸に変わって作物に吸収されるチッソがかなりあるのです。

栽培上、「肥料の効き過ぎ」と言うのは、チッソの効き過ぎ、もっと正確に言えば硝酸の効き過ぎです。硝酸は作物の体内で糖分を消費させ、作物の健康を損ねます。

よくある症状は…

  • 葉が濃い緑色で、広くなりすぎ、茎が長く伸びすぎる。
  • 花や果実やイモなどのつきが悪く、品質が劣化する。
  • 病気や虫(ダニ,アブラムシ,スリップスなど)が多い。
  • 食べた時に、苦味や嫌味が強くて、美味しくない。
  • すぐに腐敗し、日持ちがしない。

 

更に、植物を食べる動物にとって、硝酸と亜硝酸の健康被害が問題になります。
農業関係者がよく知っている例は、チッソの効き過ぎた牧草を食べた牛が、硝酸中毒で窒息死することです。硝酸が還元されて亜硝酸が生じるために、赤血球(ヘモグロビン)の活性が阻害されるのです。(実際に硝酸を多く含む植物は、ある程度の亜硝酸も含んでいます)

人間の場合、乳幼児では致命的ですが、成人ではそれほど急激な症状はありません。しかし腸内の醗酵・分解過程で問題がおこる事も考えられ、慢性的な症状があるとする説も多々あります。

直感的に言えば、嫌味があって食べたくないもの、すぐに腐るものは、身体にもよくないと思うべきでしょうし、硝酸の少なさは食品としての総合的な指標です。

しかし作物を大きく育てるためには、充分なチッソが必要です。『カルテック栽培』では、下記2つの方法で、確実に硝酸含有の少ない作物を豊富に育てています。

  • 土壌中で、『ラクトバチルス』の働きによって、なるべくアミノ酸を分解させず、過剰な硝酸、亜硝酸を生成させない。
  • カルシウム栄養を充分に与えて、作物の硝酸同化作用を強く働かせることにより、吸収した硝酸、亜硝酸を速やかにアミノ酸以上の有機チッソに変え

『カルテック栽培』の体験者は、上記の硝酸過剰の症状と逆に、病虫害が少ない、花や果実やイモが高品質になる、苦味が無く旨味が強い、腐敗せず日持ちがよいといった顕著な評価を得ています。

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